シナモンとは
シナモンはクスノキ科の常緑樹の樹皮を乾燥させたもの。インドやインドネシア、中国南部などでも生産されていますが、スリランカ産の「セイロンシナモン」が最高級とされています。漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、古代からアジアや地中海地方では血行を助ける生薬として使われてきました。
シナモン効果・効能
漢方薬としても使われてきたシナモンには、美容や健康にうれしい効能がたくさんあります。その代表的なものをご紹介しましょう。
シナモンには、体の冷えを取り除き、血の巡りをよくする成分が含まれています。そのため冷え症(冷え性)や、冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛などの痛みにも効果が期待できます。
また、血流がスムーズになり、酸素や栄養が細胞の隅々まで行き届きやすくなることで、肌のシワやくすみ、目のクマの改善や、抜け毛や骨が脆くなるのを予防する効果も得られます。
シナモンに含まれる有効成分「シンナムアルデヒド」には、毛細血管の細胞を密着させる受容体「Tie2」を活性化させる作用があります。
毛細血管は壁細胞と内皮細胞の2層構造になっていますが、毛細血管が老化するとその2層の細胞がはがれ、隙間ができます。その隙間から血液や栄養が漏れ出し、血流が悪くなったり、血管に炎症が起こったりするのです。
シンナムアルデヒドがTie2を活性化し、毛細血管のはがれた細胞を密着させ、”漏れ”を改善。炎症を防ぐことで、動脈硬化や糖尿病合併症など生活習慣病の進行を遅らせる効果も期待されています。
胃腸の働きを助ける
食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善してくれる芳香性健胃薬としての作用があり、多くの胃腸薬に配合されています。
発汗・解熱作用
発汗・解熱作用があり、風邪の予防や初期症状に効果が期待できます。風邪のひきはじめの特効薬として知られる葛根湯や桂枝湯にも使われています。
主成分である精油成分は加熱すると揮発してしまうので、煎じるより薬酒でとり入れたほうが効率的です。
価格:2,225円 |