おせち豆知識

おせち料理 おせち料理 2022年

おせちとは

おせちは、正月や節句のごちそうに用いる料理です。「おせち」とは本来、暦上の節句のことで、節句のときに食べる料理を「おせち料理」と呼びました。現在では、節句の中でも特におめでたい日とされる「正月」の料理を表しています。 おせち料理は、重箱に詰めるのが一般的です。これには、めでたいことを重ねるという願いが込められているとされます。基本は四段重ねで、上から順に、一の重、二の重、三の重、与の重と呼びます。四段目のお重については、「四の重」とは呼びません。「四」が「死」を連想させ縁起が悪いとされているからです。

おせちの起源

おせち料理は、五節句の料理の1つで、平安時代に宮中で行われた「お節供」の行事に由来します。お節供は、節日に神にお供えし、宴を開く宮中行事です。江戸時代後期に江戸の庶民がこの行事を生活に取り入れ、全国におせち料理が広まりました。節句の中でも一番目の正月にふるまうご馳走だけが「おせち料理」と呼ばれるようになりました。

おせちの時期と相場

おせち料理の予約は、9月ごろに開始します。お店によっては早い時期に予約が終了してしまうこともありますので、人気商品や数量限定商品の購入を考えているならば、できるだけ早い時期に予約されることをおすすめします。一般的なおせちの相場は、様々ですが1万円から3万円くらいまでが人気があるようです。

おせちに入っている料理の豆知識

おせち料理は、重箱に詰めることが一般的です。何番目のお重に何を詰めるか決まっています。家庭や地域により異なりますが、口取り(一の重)、焼物(二の重)、煮物(三の重)、酢物(与の重)の順で詰めることが多いようです。すべて揃えると20から30種類になります。料理それぞれにおめでたい意味やいわれがあります。その中でも代表的なものは「祝い肴三種」といい、この3品が揃うとおせちの形が整い、お正月を迎えられるといいます。関東では、黒豆、数の子、田づくり。関西では、黒豆、数の子、叩き牛蒡です。黒豆には、元気に働けますようにとの願いがこめられています。数の子には、子宝と子孫繁栄を祈っています。田作りは、五穀豊穣を願っています。叩き牛蒡は、家の基礎が堅固であることを祈り、おせち料理に使われます。